2024年11月2日にテレビ東京系列で放送された「新美の巨人たち」で紹介された千葉県八千代市の老人デイサービスセンター「52間の縁側」が話題に‼︎
老人デイサービスセンターに街の人が利用できるカフェや工房があり、老人デイサービスセンター利用者と街の人が普通に交流できる施設と知って驚いた方も多かったと思います。
この素晴らしい施設「52間の縁側」は「2024年日本建築学会賞」「2023年グッドデザイン大賞」「2023年JIA日本建築大賞」と建築分野で栄誉あると言われる賞を3つも獲得しています。
この素晴らしい「52間の縁側」は山崎健太郎さんという建築家によって設計されました。
天才的な建築家山崎健太郎さんとはどのような方なんでしょうか?
この記事では、山崎健太郎さんについて書きました。
山崎健太郎について
現在はご自身の設計会社(株式会社山﨑健太郎デザインワークショップ)の代表取締役や工学院大学の教授など、様々な活動をされている山崎健太郎産についてまとめました。
プロフィール
山崎健太郎
- 生年月日:1976年
- 年齢:48歳(2024年時点)
- 出身:千葉県
- 出身大学:工学院大学大学院
2002年工学院大学大学院修了後、株式会社入江三宅設計事務所。
2008年山崎健太郎デザインワークショップ設立。
2024年工学院大学 建築学部 建築デザイン学科 教授就任。
山崎健太郎さんは工学院大学の教授以外にも、数々の大学の講師を務められていて、後進の育成に積極的に取り組まれています。
主な作品例
52間の縁側
「52間の縁側」は千葉県八千代市にある高齢者のためのデイサービスセンターです。
「建築によって忘れてしまったものを思い出す」をコンセプトに設計されました。
この取り組みが評価され「2024年日本建築学会賞」「2023年グッドデザイン大賞」「2023年JIA日本建築大賞」と建築分野で栄誉あると言われる賞を3つも獲得しています。
「52間の縁側」は認知症や障害があったとしても、年老いていくことが日常と切り離されずに過ごしていけるような環境の実現を目指して計画されました。
建物の長さは約76mに対して奥行きは約4.5mで、まさに縁側と呼ぶのに相応しい特徴を持っています。
そこに街の人が利用する「カフェ・工房」、「高齢者が過ごすリビング」、「はなれのような座敷と浴室」の3つの機能が配置されています。
この場所は、地域のNPO、オーナーの石井さんやその仲間達の協力により、様々な人たちにとっての居場所となっていく予定だそうです。
他者の手を借りたい近隣のひとり親家庭や、不登校などの子どもたちにとっての居場所になればとも皆が考えており、ここに集まる高齢者、障害者、子どもたち、地域の人々との関わりが少しずつ始まろうとしています。
みんなが縁側でおにぎりを頬張る姿を眺めていると、この建築は、近代日本が無くしてしまった大切なものを思い出させてくれます。
まるでお寺の縁側のように感じますね‼︎
地域にじんわりと馴染んでいくために、庭の池や竹穂垣は、地域の人たちにも協力してもらい一緒につくってきたそうです。
52間の縁側のいしいさん家
住所:千葉県八千代市米本1318-1
電話:047-750-9472
HP:https://www.ishiisanchi.com/
2022年12月オープン
「52間の縁側」以外作品例(一部)
新富士のホスピス
作品名:新富士のホスピス
用途:末期がん患者とその家族のためのホスピス
場所:静岡県富士市
コンセプト:雑木の庭にあるホスピス
「新富士のホスピス」は、病院と在宅の中間のような役割を担うため、末期癌患者の緩和ケアに加えて、患者の家族や友人とゆっくり過ごすことができる住まいのようなホスピスです。
病院特有の「孤立」ではなく、日常と地続きとなる終の住処です。
広場と書庫
作品名:広場と書庫
用途:図書館
場所:三重県伊賀市
コンセプト:本に囲まれた書庫のような空間
「広場と書庫」は、性格の異なる2つの空間を上下に重ねて構成されています。
一つは、グランドレベルにある駅前広場からひと続きとなる広場のような空間と、もう一つは大切な本を守るように地上から持ち上げられた書庫のような空間です。
広場に面してカフェや現代アートが展示され、地域住民が本を読むだけではなく、自由に思い思いに過ごせるような空間にしたそうです。
緑道の丘
作品名:緑道の丘
用途:都心型商業施設
場所:東京都目黒区自由が丘
コンセプト:「緑道の丘」をもつアウターモール形式の建物
「緑道の丘」は街の暮らしの基盤となり得る都市型商業施設です。
積極的に「緑道の丘」 という立体街路とすることで街と一体的な計画とし、全てのテナントをこの緑道に面するように配置し、従来の商業形式以上に価値の高いテナントスペースを実現しています。
リースラインやサイン、照明計画などが緑道へ滲み出すことで、商業だからこそできる魅力的な公共空間の創出を試みたそうです。
まとめ
今回は2024年11月2日にテレビ東京系列で放送された「新美の巨人たち」で紹介された「52間の縁側」とそれを設計した建築家の山崎健太郎さんについて書きました。
山崎健太郎さん「52間の縁側」以外にも沢山あるので興味がある方は是非ご覧になってください。
(山崎健太郎さんの作品集へは下のリンクから飛ぶことができます)
山崎健太郎さんの作品を見ていると、主役はあくまで人であり、建物は人と何かを繋ぎ合わせる橋のような存在だと感じることが多かったです。
もし近くに行った際には山崎健太郎さんの作品を体験したいと思いました。
今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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