2024年10月22日にテレビ東京系列で放送された「開運!なんでも鑑定団」で、紫式部を尊敬してやまない歌人の与謝野晶子が、源氏物語を題材に短歌を詠んでいたと話題に!!
これは「源氏物語礼讃歌」(げんじものがたりらいさんか)といって、与謝野晶子による「源氏物語」の各帖を詠み込んだ、54首からなる和歌の連作だそうです。
この記事では歌人の与謝野晶子と源氏物語礼讃歌について簡単にまとめてみました。
与謝野晶子とは
与謝野晶子(よさのあきこ、1878年12月7日〜1942年5月29日)は、歌人、作家、思想家として活躍しました。
本名は与謝野志やう(よさのしょう)。旧姓は鳳(ほう)で、大阪府堺市の老舗和菓子屋「駿河屋」を営む鳳宗七の三女として生まれました。
夫は、同じく歌人の与謝野鉄幹です。
雑誌「明星」に短歌を発表しロマン主義文学の中心的人物になりました。
代表作は情熱的な作品が多いと評される歌集「みだれ髪」(1901年)や、日露戦争の時に歌った「君死にたまふことなかれ」などです。
「源氏物語」の現代語訳でも知られています。
与謝野晶子は1900年に与謝野鉄幹と不倫関係になり、その後結婚しました。
1901年に情熱的な歌集みだれ髪を発表するなど、情熱的な方だったんですでね。
源氏物語礼讃歌について
「源氏物語礼讃歌」とは、与謝野晶子による源氏物語の各帖の情景を詠み込んだ54首(一部例外あり)からなる和歌の連作です。
「源氏物語の各帖を詠み込んだ和歌」としては、各帖の巻名をその中に詠み込んだ「源氏物語巻名歌」と呼ばれるものが古くから多くの人々によって作られてきましたが、与謝野晶子の作品は、巻名を含んでいる和歌もいくつか含まれてあるものの、多くの和歌は巻名を含んでいないのが特徴です。
与謝野晶子の和歌の特徴は源氏物語の巻名が含まれていないものが多いことです。
源氏物語についての和歌と言われないと気づかないかもしれませんね。
「源氏物語礼讃歌」は源氏物語の影響が認められる歌を多数作った与謝野晶子が、生前に「源氏物語」を主題としてまとめた連作です。
雑誌などの印刷物として残されたもののほかに、一点ものとして、屏風・色紙・短冊などもいくつか残されていました。
それらの内容は大体において同じながらすこしずつ異なっており、本作は長年にわたってくり返し推敲を加えられていた「成長・発展していく作品」であったと見られています。
「源氏物語礼讃歌」は「源氏物語の現代語訳」や、源氏物語や紫式部について考察したさまざまな論考をまとめた「梗概源氏物語」などと並んで、源氏物語に関係する晶子の業績の一つとして挙げられます。
まとめ
与謝野晶子は「源氏物語礼讃歌」以外にも「源氏物語の現代語訳」や、源氏物語や紫式部について考察したさまざまな論考をまとめた「梗概源氏物語」を発表してます。
本当に紫式部を尊敬し源氏物語を愛していたんですね。
源氏物語や紫式部の研究が進んだのも与謝野晶の功績ですね!!
与謝野晶子がいなかったら2024年の大河ドラマ「光る君へ」も放送出来なかったかも知れませんね。
今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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